~~ 市民による地域精神保健 ~~ 

- 健康は権利 - (無断転載はお断りします) 中村佳世

相互支援、IPS 意図的なピアサポート Sipp pair aidant au Quebec

一緒に学びましょう!

IPS意図的なピアサポート


相互支援の原則は

共に学ぶ 

個人から関係へ

怖れから解放され希望を発展させる

人間的な可能性の発見

(RRASMQ ケベック州オルタナテイヴ精神保健連合)


1 単なる自己啓発のためのプログラムに留まらない、社会変革とか運動といった文脈から生まれたピアサポートです

2 援助専門職者が、自らに内面化されている医学モデル的な感覚や考えから解放されるという視点が大切

(松田博幸さん)


日本語の冊子も販売されているようですが、手に入りにくいので、ここでは英語版でダウンロード可能なものを紹介します。

https://www.intentionalpeersupport.org/articles/

HEREというところをクリックすると冊子をダウンロードできます。


地域市民精神保健では、医療に頼る割合をできるだけ少なくするという方針があります。ピアサポート、自助グループ、エンパワメントなど、治癒にも増して今生きている命の自律性と助け合いが推奨される所以です。

その意味でも、IPS意図的なピアサポートは大切な意味をもつと思われます。

モデル例)

https://youtu.be/ZdygugOP9SU


【IPS 意図的なピアサポートとは何ですか?】

意図的なピアサポート(IPS)とは、関係について考え、意図的に相互サポートをする技術です。


IPSは、関係に着目し、物事を新しい角度から見ることによって、個人的なパターンや関係的なパターンを良く認識し、新たな方法で互いにサポートし合う試みです。

IPSは「問題」の想定から始めない点が、従来の援助関係とは異なります。

代わりに、私たち一人一人が、なぜ、どのようにして自身の経験を理解することを学んだのかを聞き合い、その関係を用いて、見直し、考え、そして行動するための新しい方法を生み出すことを学びます。

結果としてより強く、より健康的なコミュニティを構築することを目標としています。


【IPSの特徴】

「メンタルヘルスのピアサポートが急増するにつれ、私たちは、私たちの意図である社会の変革に注意深くある必要があります。

それは、より効果的な医療サービスを開発することではなく、私たち自身の理解、会話、関係のすべてに影響を与える『対話』を築き上げることです。」 – IPS創設者、シェリーミード

(以下はインタビュー記事)

https://gigi.muragon.com/entry/126.html



意図的なピアサポートは、変わりうる関係を迎え入れ、それについて考える方法です。


IPSは、次の理由により、従来のヒューマンサービスとは異なります。

• IPSの関係は、一方的に1人が別の人を「支援」するのではなく、両当事者に学習と成長を促し、刺激するパートナーシップです。

• IPSは問題の想定から始まりません。 IPSでは、私たち一人ひとりが自分の経験を理解するために学んだ方法に注意を払い、次にその関係を用いて、見て、考え、実行する新しい方法を築き上げます。

• IPSは、トラウマを考慮した関係を促します。 「どうかしたの?」と尋ねる代わりに 「何があったの?」と尋ねることを学びます。

• IPSは、相互に責任のある関係とコミュニティの文脈の中で、私たちの人生を検証します。単に個人の変化にのみ責任を帰するという概念を超えたものです。

• IPSは、私たちをますます生かし、私たちが望むものに向かって前進することを奨励しています。私たちがやめるべきことや回避するべきことに焦点を当てるのではありません。


• 「意図的なピアサポートで扱うのは対話についてです。 それは、私たちが対話を通じてどのように知識を得、どのように新しい『知識』を生み出すか、どのように人と人との繋がりを技術的に実践し始めるのか、それによって私たち自身と、人生で出会う人たちと、また、共通点もないと思えるような地球上の全ての人たちと、相互関係を築く方法なのです。 私にとっては、それは正しいとも間違っているとも言えない実践です。 それは常に流動的です。 音楽の即興演奏によく似ています。 それは実験と共創のプロセスです。 私たちはお互いにIPSを『ブレイ』し合うことを通して、これまで以上に興味深く複雑な理解の仕方を生み出すことを前提としています。 私たちはそれを世界を適切に捉えておくためのツールと見なしています。私たちは恐れとして反応することが減り、より快適になります。 とは言え、別の答えがあると仮定しているのではなく、よりよい問い方を生み出すことを目的としています。」

まとめはこちらです。↓

IPS意図的なピアサポート まとめ - ~~ 市民による地域精神保健 ~~ 


例) S ミードさんによるモデルケース


フランス語のサイトも貼っておきます。

http://fr.psy.co/shery-mead-sur-le-soutien-par-les-pairs-intentionnel.html?fbclid=IwAR3Xol2eSIxjUArUg2KdIMibBOs3sP0QKwMqU5HVBYf-LDAh3kFp4zLKJKI


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