市民精神医療 5-1 自助グループ『幸せなキテイっ子』 Groupe de l entreaide mutuel
大変お待たせいたしました。
これから少しずつ市民精神医療を具体的に見ていきたいと思います。
今回は相互支援グループをご紹介します。相互支援グループは自助グループとして始まりました。リール東地区に現在三つの自助グルーブがあります。
ロンシンにあるグループ« キティボナール »、モンサンバレルに拠点をおくグループ « 友情と分かち合い»他。
日本にも自助グループがありますが、行政との協力関係があるのがリール市の市民精神医療の特徴でもあります。今ではどれも一般市民に開かれています。旅行者さえも快く迎えてもらえるそうです。
三月に訪問する予定でいましたが、コロナの一件で延期となってしまいましたので、今日はパンフレットの内容をご紹介したいと思います。
リール市東地区のGEM相互支援自助グループ « キティボナール »
キティボナールとは幸せなキティっ子たちという意味で、キティとはリール市周辺の人たちを指します。ハマッ子というと横浜で生まれた人というのと同じです。
GEM相互支援自助グループ « キティボナール »
参加者による参加者のための相互支援
GEMとは何でしょうか ?
GEMとは1901年の法律に基づいてできたアソシエーション。精神的に苦しむ弱い立場の人を街に組み入れ孤立することを防ぐのに役立つ組織で、互いに支え合い、絆を深め充実した日々を送るための場です。
私たちの信条 :
ピアサポートによる支援、困難に出会ったとき、支援や傾聴によりそれぞれの人生の中で体験した困難を分かち合います。それは社会的な絆を築きあげるのに役立ちます。
参加者による参加者のための私たちのGEMは、各自が自由に選べる活動、事務、財務などの分化会ごとにメンバーによる自主運営により成り立っています。
協力団体 :
地方保健局、ファッシュツムシル町役場、ロンシン町役場、精神保健と市民権に関する町役場連合会、社会センター、心の文化、FNAPSY精神医療利用者協会
私たちの活動 :
GEM相互支援自助グループは何よりもまず迎え入れる場です。カフェで交換会をしたり、社会ゲームをして遊んだり、それぞれの好みに応じて様々な活動をお勧めすることで孤立を防ぎます。
創造的なアトリエ
演劇のアトリエ、思い出のアトリエ、美のアトリエ、
プール、シネマ、ボーリング、海、スポーツイベント、バスケット試合、サッカー
文化鑑賞 (演劇、オペラ、展示会、リール市オーケストラ)
料理のアトリエ、カラオケの夕べ、ダンス
ほかにも色々年間130の行事があります。
開室時間
月曜日―金曜日 13h – 18h30,
土曜日 14h – 17h30
日曜祝日14h - 17h30
土曜料理教室、食事参加者は12h30より、他は15hより
私たちは年中無休です。
参加者の感想
B : GEMには様々な活動があるので来ています。参加することで体を動かすことができるし、来れば家に一人ぼっちでいるということもありません。GEMに来ないと寂しくなります。
L : 私にとってGEMは、私を緊張や衝突から遠ざける新しい出会いの場です。
A : 結婚して子供が生まれ、仕事に復帰したことでGEMに来ることは以前よりも難しくなりました。それでもいつでも来たいときには来られるという単純な事実のおかげで、私の中にとても強い絆を感じています。それが厳しいときを助け支えてくれます。間違いなく私たちのGEMはひとりひとりのメンバーが私の心の中に住んでいるといえる家族です。
A : GEMは私を癒してくれて家族と会える場所です。
P : GEMではとてもいごこちのいいと感じられます。ここでは私は批判されることもなく、これまでに経験したことのない家族のようなものです。
G : キティボナールが大好きです。第二の家族です。
A : 私は癒しを求めてまた考えを変えるためにGEMに来ます。私のいい時も悪いときも私がありのままで迎えてもらえます。
E : GEMでは私にとっていいことがたくさんあります。色々と知ることができるし、とてもよく理解してもらえます。
G : 私は発見をしたくてGEMに来ました。で、とても気に入ったのでメンバーになることにしました。
以下は活動のひとつ、カラオケに使われているYouTubeに52曲が載っています。
https://www.youtube.com/channel/UCU7Qf8H3L7WNYb-JCG9544g