セルフアドボケイトの試み 市民の基本的人権と地域共生 ~セルフアドボケイトと市民の意見~ 序 地域共生に向けた変革 〜 ベルギー 〜 民間の精神科病院が85%というベルギーでは、保健省の真摯な努力により『生活と活動の場でのケアと共生』への制度改革が進み、多くの利用者が自分の場所で療養しながら自... 続きをみる
哲学のブログ記事
哲学(ムラゴンブログ全体)-
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市民の基本的人権と地域共生 ~セルフアドボケイトと市民の意見~ 序に代えて コロナ禍を含む4年間、フランスに於ける地域精神保健の現場で学んできました。その際、資料探しから文字起こし、論文校正等の過程で多くの人に助けられました。中でも日仏両方の文化を背景に持つ清水アドリ... 続きをみる
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コミュニティ市民精神保健 Psychiatrie communautaire
【コミュニティ精神保健の展望】 世界保健機関CCOMSディレクターJean-Luc ROELANDT 21/01/2019@パリ、リール大DIUで行われたセミナーより 【精神医療はどう変わったのでしょうか?】 •ケアの概念が変わりました:精神医学からメンタルヘルスへ •WHOにおける転換 •分類と... 続きをみる
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『市民精神医療1-4』療養から就労まで psychiatrie citoyenne
『市民精神医療』 リール市で実践されている行政の地域間協力と『市民による精神医療』の具体的な取り組みについて書いていきたいと思います。原文は英語ですので直接お読みになりたい方はこちらをクリックするとご覧になれます。 Community mental health service: an exper... 続きをみる
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市民精神医療 4 就労 Psychiatrie citoyenne 4
今回はいよいよ社会復帰。 経済的社会復帰 適応障害者とのパートナーシップ(職場生活適応センター) Fâches-Thumesnilにある適応センター(CAVA)は、フランスの1901年アソシエーション法に基づき設立された障害者協会です。 経済活動を通じて社会的包括をめざします。その目的は、職業的に... 続きをみる
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市民精神医療 3 住宅(移行期と代替) psychiatrie citoyenne
第三回めは住まいについてです。 一人一人が自分を大切に暮らすためにはなによりも安心して住まう場所が必要です。 ハウジングファーストもこの考えに基づき実施されています。 リール市では一般市民との接点が様々に工夫されています。 住宅 公営アパートとアパート委員会の自治 市民精神医療において、社会的なつ... 続きをみる
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市民精神医療 2 仕組み psychiatrie citoyenne 2
今回からはいよいよ中身を見ていきたいと思います。 リール市の市民精神医療のしくみ 1 町に散りばめられた治療プログラムの場 2 急性期の治療と入院に代わるもの 3 回復期をサポートする様々な市民参加のしくみ では、仕組みのなかでも実現しやすそうな町の仕組みから。 リール市の市民精神医療 - 2 1... 続きをみる
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市民精神医療 1 理念 psychiatrie citoyenne
みなさん、お元気でお過ごしでしょうか? 社会学も2年目に入り嬉しい出会いがあり、また取り組むくテーマも決まりました。 『市民精神医療』 これから数回に分けて『市民による精神医療』の具体的な取り組みについて書いていきたいと思います。原文は英語ですので直接お読みになりたい方はこちらをクリックするとご覧... 続きをみる
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レイモンド・ドウパルドン監督 「12日」 No7 - No10 Trailer du film 12 Jours - 12 Jours Bande-annonce VF - AlloCiné 2017.11.29に公開になったドキュメンタリー映画でフランスでは静かなヒットになりました。自らを真剣に... 続きをみる
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ドキュメンタリー映画「12日」 No1-No10 要約 レイモンド・ドウパルドン監督2017.11.29封切 フランスで静かなヒットとなったドキュメンタリー映画です。 現在DVDが購入できますが、日本語版はないのでここに要約を載せてみます。 予告編 このDVDには聴覚障害者用に字幕が、視覚障碍... 続きをみる
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今日はTV5から。 都市づくりの環境に及ぼす影響について。 コンクリートで次々と固められた都市、大地はいったいどうなっていくの? 大地が呼吸しなくなったとき、水の流れを飲み込むことができなくなったとき、 生物の循環はどうなるのでしょうか? 救う手だてはあるのでしょうか? 緑地はどう整備すれば効果的... 続きをみる
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Michaud est raciste! でもそれ本当に discrimination?
フランスの法律と制度、その基礎を学びに一週間の予定でフランスに来ています。 講師はM2の学生、フランスではBac5。バカロレアの後4年分の単位を取得しています。 public - privé, civil - penal - administration, loi - moral, な... 続きをみる
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認知症介護で今注目のユマニチュード。 介護する方も、される方もしあわせになるユマニチュード。 フランス生まれ!!! 詳細はこちらに詳しく紹介されています。
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これを読んでちょっと変だと思われた方は多いのではないでしょうか? 昨年、ツイッターでいろいろとコメントされていた文章です。 文章だけ読むととても愛❤のあるお手紙です。 子ども食堂から子供たちにむけた励ましの、あるいはお誘いのお手紙に見えます。 さて、署名を見ると内閣総理大臣となっています。 日本の... 続きをみる
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コメントを試みる! Commentaire sur Tokyo emblème de..
前回、Regards sur la ville を訳したものを載せました。 今日は日本の事情を説明しつつそれに対してコメントを試みようと思います。 戦後復興の各都市の事情はウィキペディアを参照しました。 戦後復興は国の助成を得て、各都市の自治に任されましたが、東京都は関東大震災の時にすでに助成を得... 続きをみる
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前回、前半の概略を載せてからしばらく経ちました。 今日は最後まで読んで日本語にしてみました。 今後手を入れてわかりやすい文章にしていきたいと思います。 こなれない文章ですが、一応大意は伝わるかと思います。 あくまでもある見方をすると・・という例として興味深い記事だと思います。 今年の夏、あるドキュ... 続きをみる
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北から南まで、東から西まで、ことばも習慣もことなるフランスでは、 on se pose des questions これでいい? これは人道的なこと? こんな場合はどうする? など常に疑問をもち、話し合い、 ときに争う中で答えをだしてきたのだそうです。ストあり、テロあり そんな主張の自由さが時に... 続きをみる
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バザーリア法(続き) Basaglia 180, l'art.6-10
さて、バザーリア法の要旨は、精神科治療は原則本人の要請に寄ることと定めたことです。民間病院での強制治療および入院を禁止し、病床を減らし、多段階の監督を必要とすることを定めました。苦しみや疾患を持ちつつも地域社会の中で自立して生き続けられるようなサポートこそが、治療であるとしたのでした。 先日はイタ... 続きをみる
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意見をたたかわせるとき、何から始めたらいいのでしょうか? あるパターンを教わりました。 たとえば、日本の国技であるすもうは国際的なスポーツとなりうるか? Ⅰ 議論の流れでフランスでは使われないパターン ① Oui, ...... parce que .... ② Non, ..... pa... 続きをみる
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今気になっている人、コリュシュ。 フランスのユモリスト。 イタリア系フランス人とある。 国は問わないけどメンタリティに興味がわく。 今度の日曜はそんな活動をしている人たちの話しを聴きに行ってきます。 世界の医療団と共に活動しているホームレス救援隊。 住む場所さがし。 そんな活動の生みの親みたいなコ... 続きをみる
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バザーリア法180 イタリアの精神保健改革に関する法律 Basaglia 180
自由と人権にうるさい国、フランスでは2011年に入院審査JLD(Juge des libertés et de la détention) という制度が設けられました。フーコーの『精神医療の権力』を経たフランス人から見ると現在の日本の精神科病院の制度は、あたかも私設刑務所を許す仕組みのようで、信じ... 続きをみる
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les droits de l'Homme 目からうろこの人権論
le droit d'etre judgé devant le tribunal et de reparer ses fautes aussi pour les handicappes mentaux 今日は人権の観点から、最近話題になった医療観察制度について講演があったので聴いてきました。目から... 続きをみる
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marchander:Je suis fauchée, すかんぴん まけて!
今日はよくある会話2題 1 今ちょっとすかんぴんだからさ。 ちょっと中華食べにいかない?と誘われて、最近物要りで。。と断る言い回し。 - On se fait un petit chinois ce soir? Ah, J'aimerais bien, mais en ce moment... 続きをみる
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Regards sur la ville 東京はどんな街なのだろう?
Regards sur la ville 東京はどんな街なのだろう? - gigiのブログ の続きです。そしてこの続きはまた次回。 駅を中心とした東京の街づくり。駅のまわりにオフィスビルや商店街ががありそれを住宅が取り巻いています。東京の街でまず気づくことはこの機能性とすずめのとまる電線だそうです... 続きをみる
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19 Sep, rendre hommage 犠牲者を追悼する
"à toutes les victimes du terrorisme" 9月19日、オランド大統領はすべてのテロの犠牲者を悼む式典を行うそうです。 その中にはテロに巻き込まれた日本人たちも含まれていると思います。 アルジェリアで犠牲になった駐在の社員さんたちや、 シリアで犠牲になったジャーナリ... 続きをみる
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Regards sur la ville 東京はどんな街なのだろう?
19世紀、パリの街はナポレオンIII世により大改造されました。 大きくて重要な建造物を見栄えのする位置に移転し、不衛生で細々とした一角は一掃され大改造されました。中心を決め放射線と環状線により型づくられる街は合理性を増し、その後の発展に寄与します。この計画に携わったのがHaussmannでした。 ... 続きをみる
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やったー!!オリンピック精神 Olympisme, une utopie?
Rioオリンピックたけなわ、メダルの報告が続々と届いています!! だれを応援していますか? さて、オリンピックといえば提唱者がフランス人であることをご存じの方も多いでしょう。ピエール・ド・クーベルタン。オリンピック委員会会長も務め、教育者でもあった彼は「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、こ... 続きをみる
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基本 : 接続法は主観的なことを述べるときに使う。 どのくらい可能性があるかということよりも、主観的かどうかがカギ。 例えば、 将来自分はどうなってるかしら? そうねぇ、たぶん、卒業したら歯医者になって老後は田舎に住んでると思うわ。 なんていう会話をするとき未来形と接続法を使うとすっきりと表現でき... 続きをみる
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見えない暴力 Qu'est ce que c'est la violence?
見えない暴力violence symbolique (Pierre Bourdieu) についてのレッスン。 参照 https://fr.wikipedia.org/wiki/La_Reproduction 障碍者を襲った事件がとりあげられました。 暴力が親切心と同居して存在することがある。。。 ... 続きをみる
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フランス魂を説く講座を聴講してきました。 Les pensées françaises:Liberté, Egalité, Fraternité それは自由、平等、博愛、と言われています。これらが基本で到達目標です。この三つを守るためにトコトン闘うのがフランス魂。あとは様々な程度とバリエーション。... 続きをみる
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動詞は人やモノを行為によって関係づけることばです。 ①主体となる人(主語) ②行為をする人 ③行為の対象となる人(もの)があり、 大きく他動詞と自動詞にわかれます。 i) Je ferme la porte de la voiture. ii) Dans le métro, les portes... 続きをみる
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フランス語をはじめて間もない頃、先生にpenser のあとはどんな前置詞がくるのか質問したら、penser à , réfléchir à だと教えてくれた。 自分の外 l'extérieur にあるものに対して à、について考えるからだとのこと。 考えるという行為は、自分のことを忘れて?棚にあ... 続きをみる
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フランスで行われる小論文の試験、採点基準がとても興味深い。 例えば20点満点として、解答中に3つ綴りの間違いがあったら どれだけ減点になるでしょう? じゃ、10個つづりを間違えたら? 30個では? 正解 2点の減点。 大事なことはしっかりした意見をもっているかどうかとのこと。 ちなみに構文など文法... 続きをみる
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Simone Veil ou Simone Weil? 続編
シモーヌの「根付かせること」を読み終えて(もちろん日本語)感想を書いてみた。 キリスト教を土台にすえて展開される宇宙統一的見解、 なかなか圧倒される持論展開だ。 フーコーはちとコワモテな感じだけど併せて発展の方向を探ってみたい。 以前目に留まった本「弱い思考」の中にもシモーヌヴェィユの名前を発見 ... 続きをみる
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公園のベンチを例にBio Politiqueから始まったレッスンはシリーズとなる模様。今回のGeorge Orwellのdouble pensée, double langage で政治色がますます強まる。イギリスのものはオドロオドロしいものが多くて苦手だが、ユーモアも随所に隠れていてなんとか読み... 続きをみる