~~ 市民による地域精神保健 ~~ 

- 健康は権利 - (無断転載はお断りします) 中村佳世

ヘイトの宝箱1 精神科入院に関しての回答

#世界統合失調症デー に初めて企画いたしました『ヘイトの宝箱』、急な企画でしたが前夜祭の23日は2名の参加があり、フランスの地域精神保健とアートについてお話させていただきました。「私にとってアートとはなごむことかな?」というご意見はこの日の宝となりました。

今日24日は様々な立場の人が私を含めて5名、書き込みでは3名が参加して、ヘイトについて意見交換しました。ありがとうございました。

まず、このようなヘイトは知らないゆえの無理解から来ているとの意見が大半でした。

Q&Aを下に載せておきます。補足や感想などあればコメント欄に書き込んでください。

Q1 『患者とは危険で異常がある人だから入院しているのだろう。家族のためにも、社会のためにも重症な人を入院させておくほうがよい。』


様々に頂いたご意見

「専門職の人に偏見があったりすると、とてもがっかりする。」

「危険だから入院しているのではなく症状が重いから治療のために入院しているのです。」

「環境を変えることが大切なので、閉じ込めることはかえってよくない。」

「生きていることが仕事の人がいてもいい。」

「行動には必ず理由がある。実は優しさの表現だったりするのを他から見るとおかしな行動ととらえる場合がある。」

「お子さんが事件に巻き込まれて発症したお母さんもいる。」

「実際に会ったことがないか、実は隣にいる人が統合失調症だったりするのを知らないでいるだけ。」

「ヘイトを書き込む人は自分自身不安なので、事実に向き合うのが怖いのではないか。」

「学校などで講演したり、積極的に知ってもらう活動も大切」

「知りあうとかえってご近所と仲良くなったりしている。」


以下、今日話し合ったヘイトの回答集です。まだ、足りない点があれば補足してください。

『興味を持ってくださったことは大変嬉しく思います。ありがとうございます。ですが、想像でモノを言うのは根拠として乏しいです。真相を確かめるべく、ぜひ病棟内を、ご自身の目で確認してからご意見いただけると幸いです。』

『そもそも精神病も精神症状も本人が不快もしくは嫌だと主観的に感じる痛みなどと同じ症状の一つに過ぎない。その症状の程度で生命維持が困難になった場合いが入院の対象になる。そうでない場合は基本的に家族のもと、もしくは社会で療養するのが大基本。

患者本人が危険で異常かどうかは周りがわかるわけもなく実行行為を伴わない場合、刑事施設に拘留もできないし、その要件で入院はできない。危険で異常というのは恣意的で主観的な見方なので、それだけ頼りに入院させる方が危ない。

社会にとって異常とみなす人を社会から排除して閉じ込めておこうという社会防衛思想では、社会から人が居なくなってしまう。

どんな重症とみえる人でも社会で生きていく権利があり、それを実現させていく方が医療資源の適切な運用という面からいってもその方がいい。』

『統計によれば、よく言われるイメージとは逆に、精神疾患のある人の加害率は変わらず、被害率が高いというデータがあります。現在の精神疾患の定義にのっとり社会適応している人は精神疾患が起きにくいからかもしれません。また、重症でない、むしろコミュニケーション能力もあり院外作業や仕事もできるような人が退院できずにいることの方が問題です。精神疾患で苦しんでいる多くの人はあなたの身近にいて普通に暮らしていて、疾患の重さや回復を一概にいうことができません。そして誰にでも自由に自分の人生を送る権利が保障されています。精神医療審査会のさらなる機能強化と、何よりも社会の理解が必要です。』

要点として捕足することなどあればコメントをお願いします。

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