【恣意的拘禁】国連通報フォーマット〜内容、添付書類と送付先
【恣意的拘禁を国連通報する方法】
🌹恣意的拘禁に当たるもの、定義
『恣意的拘禁』の定義 - ~~ 市民による地域精神保健 ~~
🌹恣意的拘禁の国連通報とは?
国民はこれらの条文により守られることになっています。中でも、不当な拘禁は、恣意的拘禁作業部会に個人通報することができます。精神科入院による不当な長期拘束も恣意的拘禁として未吐露られました。
例) コーラの盗難未遂という軽微な罪に対し3か月の措置入院が科された男性が実質9か月以上拘禁、不当な拘禁として恣意的拘禁作業部会に報告、2018年、日本政府への勧告がありました。初めての通報〜国連の恣意的拘禁作業部会へ - ~~ 市民による地域精神保健 ~~
そこで国連通報のやり方を調べてみました。
🌹【 恣意的な逮捕または拘禁を主張する者が記入すべきモデル質問票 】注1)
I. 身元
1. 姓:…………………………………
2. 名:…………………………………
3. 性別:(男性)(女性)
4. 生年月日または年齢(拘禁時):…………
5. 国籍:………………………………
6. (a) 身分証明書(あれば):………
(b) 発行者:…………………………
(c) 発行日:…………………………
(d) 番号:……………………………
7. 職業および/または活動(逮捕・拘禁に関連すると考えられる場合):
………………………………………………
8. 通常の住所:……………………………
II. 逮捕 注2)
1. 逮捕の日付:……………………………………
2. 逮捕の場所(できるだけ詳しく):…………
3. 逮捕を行った、または行ったと考えられる機関、部隊:…………
4. 令状や公的機関の決定を提示しましたか?
(はい).... . (いいえ)......
5. 令状や決定を出した機関:……………………
6. 当局が指摘した逮捕理由: …………………
7. 逮捕の法的根拠(適用された関連法が分かれば):……………
III. 拘禁
1. 拘禁日: ………………………………………………
2. 拘禁期間(不明な場合は推定期間): ………………………………
3. 被拘禁者を拘束している部隊: ……
4. 拘禁場所(移送や現在の拘禁場所があれば記入):…………………
5. 拘禁を命じた当局: ………………………
6. 当局が拘禁の理由として挙げたこと: ……
7. 拘禁の法的根拠(適用される関連法規がわかれば): ……………
IV. 逮捕の状況を説明してください。
…………………………………………………
V. なぜこの逮捕や拘禁が恣意的だと考えるのか理由を示してください。注3)
具体的に、以下の点について詳しく記してください:
(i) (i) 自由を奪う根拠は憲法や国内法により認められていますか?..........
(ii) (ii) 個人が自由を奪われた理由は、世界人権宣言の第7条、第13条、第14条、第18条、第19条、第20条、第21条によって保障された権利や自由の行使に関連していますか?......
また、締約国に関して、国際人権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)の第12条、第18条、第19条、第21条、第22条、第25条、第26条、第27条に関してどうですか? ........
(iii) 公正な裁判を受ける権利に関する国際的な規範は、完全または部分的に守られていますか。
具体的には、世界人権宣言の第9条および第10条、ならびに締約国に関しては、国際人権規約の市民的及び政治的権利に関する国際規約の第9条および第14条はどうですか?........
(iv) 長期間の行政拘禁を受けた亡命希望者、移民、または難民の場合、行政または司法による審査や救済の可能性が保証されていますか?........
(v) 個人が、生まれ、国籍、民族または社会的出身、言語、宗教、経済状況、政治的またはその他の意見、性別、性的指向、障害、または人権の平等を無視することを意図または結果として招くその他の状況に基づく差別の理由で自由を奪われていますか?
…………………………………………………
※ 世界人権宣言 世界人権宣言テキスト | 国連広報センター
※ 市民的及び政治的権利に関する国際規約 https://worldjpn.net/documents/texts/mt/19661216.O2J.html
VI. 特に拘禁の立証を目的として、法律や行政の当局に対して行った国内での手続きや救済措置、そしてそれらの結果や、なぜその手続きや救済が効果がなかったのか、あるいは行われなかったのかを示してください。注4)
…………………………………………………
VII. 情報を提供する人の氏名、郵便住所および電子メールアドレス(可能ならば電話番号やFAX番号)。注5)
…………………………………………
日付:………… 署名:………………
…………………………………………………………
脚注)
1) このアンケートは、任意拘禁に関する作業部会宛てに送る必要があります。
国連人権高等弁務官事務所、ジュネーブ国連事務所、
Working Group on Arbitrary Detention. Office of the High Commissioner for Human Rights, United Nations Office at Geneva,
8-14 avenue de la Paix, 1211 Geneva 10, Switzerland,
fax No.(41) (0) 22 917.90.06,
E-mail: wgad@ohchr.org; and, urgent-action@ohchr.org.
それぞれの任意逮捕または拘禁の疑いのある事件については、別個のアンケートを提出する必要があります。可能な限り、求められたすべての詳細を記入してください。それでも、記入が不完全だからといって、必ずしも申し立てが却下されるわけではありません。
2) このアンケートでは、「逮捕」は人物を拘束する最初の行為を指します。「拘禁」とは、裁判前、裁判中、裁判後の自由の剥奪を意味し、これを含みます。場合によっては、セクションIIまたはIIIのみが該当することがあります。それでも、可能であれば両方のセクションを記入してください。
3) 任意の逮捕や拘留の性質を証明する文書のコピー、または事件の具体的な状況を理解するのに役立つ文書、さらに他の関連情報もこのアンケートに添付することができます。
4) 作業部会の作業方法では、作業部会が検討するためには、すべての国内救済手段を尽くす必要はないことに注意してください。
5) 被害者やその家族以外の人が案件を作業部会に提出する場合、その人や団体は被害者やその家族から代理で行動する権限があることを示す必要があります。しかし、権限の証明がすぐに用意できない場合でも、作業部会は権限なしで進める権利を留保します。作業部会に情報を提出する人や被害者・家族から提供された権限に関する詳細はすべて秘密にされます。
原文) https://www.fidh.org/IMG/pdf/wgadquestionnaire_en.pdf
🌹通報質問フォーマットの書き方
質問票に記入する前にファクトシートをよくお読みください。
https://www.unic.or.jp/files/fact_sheet_no7_rev2.pdf
質問票は、世界中で恣意的逮捕または拘禁の申し立てを提出しようとする人の手引きです。
英語・フランス語・スペイン語での提出が可能、被害者本人だけでなく、代理人やNGOを通じた通報も受け付けています。複数で提出する場合、20ページ以内で全ての個人について記述します。別途添付する書類も20ページを超えると考慮されない事があります。
提出書類は20ページ以内(Annexeを除き)とし、英語、フランス語、またはスペイン語で記入してください。可能な限り電子提出を推奨します。
🌹添付するもの
国内の裁判が終わっている必要はありません。
決定書、判決文、診断書など、逮捕または拘禁の恣意性を証明する文書のコピー、事件の具体的な状況を説明する文書、またはその他の関連情報を提供する文書のコピーを質問票に添付することができますが、20ページを超える追加資料(添付書類を含む)は作業部会で考慮されない場合があることにご注意ください。
🌹書くべき具体的なポイント
IIとIII 逮捕または拘禁の概要
出来事を時系列順に簡潔に記述してください(IIIおよびIVはより詳細な記述を求めます)。
1 逮捕または拘禁の日付:
2 逮捕または拘禁の場所(できる限り詳細に記述してください):
3 逮捕または拘禁の状況を時系列順に説明してください。逮捕または拘禁を実行した、
または実行したと思われる組織名(例えば、逮捕を行った警察官の人数、制服を着用していたか、身分を明かしたかなど)を含めてください。
4 逮捕を行った組織は逮捕状を提示しましたか?あるいは、何らかの説明をしましたか?
または、公的機関による他の決定に言及しましたか?
5 逮捕状または決定を発行した機関はどれですか?司法機関でしたか?
6 逮捕または拘留の理由を逮捕または拘禁時に説明しましたか?説明した場合、どのような理由でしたか?その時点で理由が説明されなかった場合、逮捕または拘禁の理由を最初に知らされたのはいつですか?できる限り詳細に説明してください。
7 逮捕または拘禁の法的根拠として引用された国内法(判明している場合)は何ですか?
8 拘禁期間(不明の場合はおおよその期間):
9 当該者の拘禁について責任を負う当局はどれか?
10 自由を剥奪されている場所(移送があった場合は、移送日および現在の拘禁場所(判明している場合)を明記すること):
11 被拘禁者本人、または被拘禁者に代わって他の者が、国内において拘禁の是非を争うことはできたか?
12 利用可能な国内救済措置にはどのようなものがあり、そのうちどれが利用されたか?そのような救済措置はどの程度有効であったか?
IIIとIV 逮捕または拘禁に関する詳細情報
1 逮捕または拘禁に関する詳細情報を提供してください。これには以下の情報を含めてください:
① 自由の剥奪の開始時点から、取調べまたは供述を行う前に、自ら選んだ弁護士へのアクセスが可能であったか;
② 最初のアクセス日、非公開での面会が可能であったか、取調べ、審問、および手続き中の同席が可能であったか :
③ 例えば、警察署、刑務所、勾留施設、移民のための行政収容施設、非公式な収容場所、精神科病院、社会福祉施設、または空港のトランジットゾーンなど。
④ 作業部会の業務方法上、作業部会による検討の対象として通信が受理されるために、利用可能なすべての国内救済措置を尽くす必要はありません。
2 拘禁の状況および処遇(独房収容および/または虐待を含む)、ならびに当該者が収容されていた場所および現在収容されている場所
3 家族との面会および外部との連絡(親族との連絡の可否、初回家族訪問日、家族訪問頻度)
領事支援へのアクセス(二重国籍者の場合)
健康上の懸念、および拘禁中の医療へのアクセス
4 被拘禁者の逮捕または拘禁以降の法的手続きについて、以下の事項を含めてご説明ください。
① 裁判官または法律に基づき司法権を行使する権限を有するその他の職員への初回出頭日、被拘禁者が本人として出頭できたかどうか、
② その後の拘禁状況の審査のための出頭日
公判前拘禁が延長されたかどうか該当する場合は、更新日と更新を命じた機関名を記載してください。
③ 被拘禁者が拘禁の合法性を争うことができたかどうか(詳細を記載してください)。
④ 最初の裁判期日(およびその後の審理期日)と審理内容の説明
(公開審理であったか、被拘禁者が法廷に出廷していたか、被拘禁者の弁護人が出廷していたか、被拘禁者が弁護人と協議できたか、審理が行われた言語、通訳サービスが提供されたか、弁護側が証人を召喚・尋問できたか、被拘禁者が相手方に対して不利にならない条件の下で弁論を行う機会が平等に与えられたかなど)。
5 科された判決の詳細
控訴手続きの詳細(被拘禁者が控訴できたか、控訴審理が行われたかなど)。審理の状況と結果を記載してください。
V なぜ恣意的拘禁に相当すると考えられますか?
1 逮捕および/または拘禁が恣意的であると考える理由を述べてください。
国際人権法および作業部会の分類を参照しながら、可能な限り詳細に理由を分析してください。具体的には、以下の点について詳細を述べてください。
① 逮捕または拘禁は憲法または国内法によって認められていたか、また、それが国際人権法に準拠していると考えるか。その理由を説明してください。当該人物が、規定される国際人権法によって保障された権利または自由を行使したために逮捕または拘禁されたか否か。当該人物が行使した権利を具体的に明記すること。)
㋐ 世界人権宣言第7条、第13条、第14条、第18条、第19条、第20条、第21条、および締約国に関する限り、世界人権宣言テキスト | 国連広報センター
㋑ 市民的及び政治的権利に関する国際規約第12条、第18条、第19条、第21条、第22条、第25条、第26条、第27条 市民的及び政治的権利に関する国際規約(国際人権規約B規約、自由権規約) - データベース「世界と日本」
2 公正な裁判を受ける権利に関する国際規範が完全に尊重されたか否か。尊重されなかった場合、その理由を説明すること。
3 長期にわたる行政拘禁を受けた亡命希望者、移民、難民の場合、当該人物に行政審査または司法審査、あるいは救済を受ける権利が保障されたか否か。
4 当該個人が、出生、国籍、民族または社会的出自、言語、宗教、経済状況、政治的意見またはその他の意見、性別、性的指向または障害、あるいは人権の平等を侵害する、または侵害につながるその他の地位に基づく差別により、自由を剥奪されたかどうか。
VI 被疑者の同意
被疑者本人から申し立てが提出されていない場合、作業部会が申し立ての検討を進めるためには、被疑者本人からの具体的な同意が必要です。同意書(別添IVにも掲載)に必要事項を記入し(20ページ制限の対象外です)、提出書類に添付してください。
被疑者の同意を得ていますか?
はい いいえ
VII 提出者の詳細
情報を提出する方の氏名、住所、電子メールアドレス(可能な場合は電話番号および/またはFAX番号を含む)を記入してください。
【おわりに】
専門的な調査に対し、専門的な観点からこれらの質問に答えるのが効果的です。
相談、お問合せなど)
全国「精神病」者集団
日弁連人権擁護
https://www.nichibenren.or.jp/activity/human/human_rights.html
移住者と連帯するネットワーク(移住連)
https://migrants.jp/contact.html
医療問題弁護団
https://www.iryo-bengo.com/contact/
恣意的拘禁ネットワーク
ヒューマンライツ・ナウ(Human Rights Now)
アムネスティ・インターナショナル日本
https://www.amnesty.or.jp/contact/
医療過誤原告の会
🌹恣意的拘禁の5つのカテゴリー
カテゴリーI 法的根拠がない
カテゴリーII 政治的、宗教的、人種的理由などによる差別的な拘禁
カテゴリーIII 正当な裁判や適正手続きの権利が行使できなかった
カテゴリーIV 刑事手続き上の著しい違反
カテゴリーV 難民や移民に対する恣意的収容