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- あこがれのかの国のベールがはがされていく学びの日々 -

フランスの人権擁護制度 12jours  要約

ドキュメンタリー映画「12日」  No1-No10 要約
レイモンド・ドウパルドン監督2017.11.29封切


フランスで静かなヒットとなったドキュメンタリー映画です。
現在DVDが購入できますが、日本語版はないのでここに要約を載せてみます。


予告編 


このDVDには聴覚障害者用に字幕が、視覚障碍者用に音声ガイドがついていますので、それを基に翻訳しさらに要約してみました。


2011年よりすべての精神科の強制入院について、手続きが法的に正しく行われたものか、その後の入院継続を承認するかどうかを判事との面接により決定することとなった。入院から15日以内(2013年9月27日より12日以内)、その後は半年ごとに審査が行われることになっている。
審査に不服がある場合はさらに10日後に不服申し立てができる。
映画では70人撮影したうちの10名が紹介されています。


2種類のフランスの強制入院
① 自殺または他害のおそれがある措置入院 第三者の要請による
② 犯罪の責任能力が無いとして医療観察入院 国家の要請による
同意のある入院は自由入院と呼ばれる。



No1  ゴーベーさん、33歳 判事は40歳くらい
ゴーベー : 路上である家族と行き違いがあり口論になり危害を加えようとしたとして措置入院になった。この日は初めての審査で落ち着かない様子。子供がとびだそうとしていたので助けようと思って声をかけたら誤解が生じ暴力沙汰になった。言葉で自分を雄弁に語るタイプではなく、その時の状況を説明しようとするがうまく説明ができない。病気の発作というわけではないので、病院を出て家族と暮らし、働いて自分の責任で生きていきたいと主張。2年前以前にも入院していたことがある。決定には不満そうであるが承諾書にサインする。
判事 : 診断書には暴力性が認められると記されており、判事は相手を殴る必要はなかったとして一定の暴力性を認める。入院継続を承認。
弁護士 : 診断書の主張との一貫性は見当たらないがゴッペーさんの上述している通り全面的にゴーベーさんを支持するがとした。


No2 アニック女性55歳、判事男性60歳位、弁護士男性


アニック: 民営化でオレンジと社名の変わった元フランステレコムに勤めるアニックさん。会社でパワハラを受けていて、パニックになったところを上司に入院させられた。自分は自殺する気などなかったので医師とは異なる見解があるし、12人もの人に囲まれて縛り付けられ暴力的だったと訴える。入院にいたるまでの経緯を事細かく語る。動揺しているので現在入院しているのはいいことだけれど、一刻も早く職場復帰して負けずに仕事を頑張っていきたいと述べる。
判事 : 錯乱した人の面倒みるにはそのくらいの人は必要だと取り合わないが、入院の継続については本人の合意を得る。
弁護士 : これはオレンジでよく訴訟になっている迫害ではないかとの見解を述べる。


3 ズーマー 男性40歳くらい 判事 : 女性 60歳くらい


ズーマー : 判事が質問するより早く答えるくらい入院システム、自分のうけている治療、面談の目的についてとてもよく理解している。治療が必要なことは承知しているが、精神科病院よりでの入院治療よりも精神保健センターへの通院を希望している。拘束されたときの傷を見せるなどこの制度にも審査制度にも疑問を感じていることを示す。10日後に不服申し立てをするとして入院継続の同意書にサインすることを拒否。
判事 : ズーマーの話を一通り聴き取った上で診断書に基づき進めようとするがズーマーの抵抗に会い不服申し立てについて説明する。
弁護士 : ズーマーが自分の主導で治療を進めていくことができると考えていることにを支持し、不服申し立ての手続きを共に行うと告げる。



No4 トラブル 男性60歳くらい 判事女性 40歳くらい 弁護士 女性 40歳くらい
トラブル : 自傷の恐れで入院しているが本人は自殺願望を否定している。常に電気ショック椅子の声が幻聴としてあるため判事の言うことがよく聞こえない。頻繁に聞き間違えをする。年老いた母がいてまだ元気なので自分は帰りたいと希望するが、後見人が母は年老いていてとても無理だという。経過はよく家族との外出もうまくいったと診断書にあるが本人はよく覚えていない。あるいははぐらかしているのか判然としない。
判事 : 一言一言聞き違えるトラブルを相手に意思確認に苦労する。専門用語をそのまま使って語りかけるたる伝わりにくい。面談の目的を理解してもらうことにも苦労する。
弁護士 : 横に寄り添っている様子は自然であるが、証言はカットされている。


No5 ザイード 男性20歳 判事男性60歳くらい 弁護士 女性40歳くらい


入院6か月目の審査。大麻とコカイン依存症で強度の幻想と統合性失調があり、混乱し危害を加える行動がみられるため入院。自分はイスラム過激派に罪を犯させたくないと、正義の味方という幻想を抱いている。入院継続の話に絶望的になり自分は計算ができないし病気だと答える。治療は役に立っているが病院が心地よくないと感じている。治ったらサッカーのプロ選手になって病院に恩返しすると。
判事 : 病名をはっきり伝えた上で、一言一言辛抱強くザイドの幻想の語りに答える。聞き違えをして継続手続きにこぎつけザイドを励ます。
弁護士 : ザイドの傍らに寄り添うようにいる。病院が心地よくない旨を伝える。


No6 ゲットー女性37歳 判事女性60歳くらい 弁護士女性40歳くらい 後見人男性50歳くらい
自殺未遂があり入院し12日目を前に面談。後見人がついて13年になる。人生によいことがなかったし孤独だからとはっきりした自殺願望があり治療もしたくないと言う。自分の自殺を止める権利が判事にあるのかと問う。ペットの飼える療養共同アパートがあればどうかとの提案に少なくとも自分の猫とは一緒にいたいと希望を述べる。それであれば不服申し立てはしないと生きる意欲をみせる。
判事 : 最初に自らの役割を説明し自分のペースにもっていく。ひととおり希望を聞いた上で診断書どおりの手続きを進める。
弁護士 : 自殺未遂の事実は認めながらもソシャルワーカーと事前に話してあり、退院後は療養アパートがいいのではないかとの話になっているため落ち着いてゲットーの話を受け止めている。


No7 ヌオーリ 男性34歳 判事男性60歳代 弁護士女性40歳代


ヌオーリ : ルワンダの生まれ。数年の路上生活の末ある女性を切りつけて刑務所に入るも責任能力なしと認められ8年前、精神科難治病棟(医療観察にあたる)に移された。さらに4年前に普通病棟に移り、外出許可も出るようになった。社会復帰の大学に通う承認をもらい再起を決意している。障碍者年金をもらいながら仕事につき普通の生活がしたいが治療は続けるつもり。面倒をかけたりかけられたりはもうたくさん。法律を守るのは自分の役目だと自覚を述べる。そして判事に問いかける。なぜ僕らは病気になるんだろう? 治って馬鹿にされないで生きていきたい。
判事 : 2008年の犯罪歴を執拗に述べこれが重大な法律違反であることを諭す。治療を続ければ普通の人として暮らせる。午後に審議にかけ決定すると告げる。
弁護士 : 言いたいのは8年前の彼ではなく今の彼を見て確認してほしいということ。彼に住宅を提供してもよいと言う人がいて彼を見守ることができるのが明るい情報と。


No8 ケバブ女性21歳 判事女性40代 弁護士女性40代
自殺未遂で入院。自殺しようとしたことはなく、レイプされたためにリストカットのふりをして逃れようとしたと主張。以前にも通院していたが治療を中断したのはテレパシーにより何もできなくされたためと。母のところに住みバイトを見つけたところでケバブ屋から履歴書をもってくるように言われた。入院過程の正当性の審査であることは理解している。判事にたいしては淡々と答え、入院継続も承諾する。
判事 : 話を真剣に聞くが自殺念慮と診断書にあるためそちらを信じている様子。ぶり返さないようにもう少し病院での治療がいいだろうと判断。
弁護士 : 健康状態が回復しているのはいい兆候。木曜日にはお母さんもくるし、通院の可能性もあるが先生の指示に従った方がいいと、彼女に言う。


No9 シャビス男性39歳 判事女性40歳くらい 弁護士40歳くらい


シャビス : 犯罪により服役していたが2014年からUMD(困難者用病棟)に移された。精神病院よりは刑務所の方が都合がよく、精神科医が自分の人生をじゃましていると考えている。最近状態がよくないと診断されていることに疑問を示し待遇に不満。自分の政治組織を立ち上げて自分は一人ではないから早く退院して事業を始めたいと。誕生日の数字合わせから、自分と母と父が三位一体であると信じている。父は法律が怖いので自分に会いに来られず家に引きこもっていると説明。刑務所と違い病院には期限がないのを心配している。
判事 : ひととおりシャビスの話をきくが、 状態は大変悪化していると診断書に書いてあるとおり繰り返しシャビスをいらだたせる。シャビスの父殺しが頭にあって審査結果はすでに決めている。
弁護士 : 問題となっていた介護士とのいざこざはここではなくうまくやっているのは重要なポイントだと主張。シャビスに時々語り掛ける。現在の状態はそんなに悪くないと見ているが、はっきりとそうは言わない。


No10 ソフィア女性 判事女性60歳代 弁護士女性50歳くらい


ソフィア : 小さな頃に母と引き離され、クリスマス前になるとその頃を思い出して不安定になる。自分の子供も預けられている。しっかりしたところがあり終始礼儀正しい。まず弁護士さんに話してもらってから自分の主張をしたいと仕切る。全面的にではなくても親子の愛情が大切なので、退院して自分の子供の面倒は自分が見ることが大事だと言う。薬も減っているし医師よりもソシャルワーカーの方が自分のことをわかっているので退院して心理療法に切り替えたい。神の前で誓うので退院して娘に会わせてほしいと懇願する。判事の拒否に不服申し立てをすると言い残す。
判事 : 母としての気持ちはわかるが病気を治してからでないと子供にもよくないとの主張。同情を示すがソフィアと子供を守るためには入院治療が必要と信じている。12日後の継続を承認。
弁護士 : ソフィアの生い立ちと彼女自身の子供の様子を語る。全貌を説明したあとはソフィアが自ら説明するに任せている。ソフィアの堅い決意を理解しており手続きに進む。






















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