~~ 市民による地域精神保健 ~~ 

- 健康は権利 - (無断転載はお断りします) 中村佳世

ベルギーの精神保健改革とインクルーシブ住宅

【ベルギーの精神保健改革】 
〜収容から生活の場へ〜


① 強制入院の定義と審査
https://gigi.muragon.com/entry/149.html
② 精神保健改革ブルーガイド : 理念と具体的な方法、日程など
https://gigi.muragon.com/entry/160.html
③ これまでの進捗状況
https://gigi.muragon.com/entry/159.html


【ベルギーのインクルーシブ住宅】
ベルギーには多様なグループホームがあり、急性期を過ぎた利用者がリカバリーの時期を過ごします。一人につき1日1時間のon demandサービス付きのアパートなど住宅の種類は豊富で、ヘルパーもサービスが終わるとリビングで共にお茶をして過ごしたります。日本の空き家利用と似て、農家や倉庫を改装したものも見られます。
ベルギーは私立の病院が85%と日本と似て改革が難しかったのですが、2010年、一大決心の改革が始まります。保健省にコーディネーターを設け、当事者と家族に全てのレベルでの参加を求め、徹底した利用者への聞き取りを実施し、希望が叶う方向で様々な経済政策が行われました。
中でも、移動チームを病院スタッフに数えられるようにした病院法の改正によるところは大きく、10年で地域精神医療の仕組みが進み施設収容は激減しました。
様々な形態のグループホームもその成果の一つです。インクルーシブ住宅と呼ばれ、病院職員の人手が足りないフランス最北部からの利用者も増えています。フランスの低所得者住宅より少し上質な住環境を求めて、フランスでも広めようとしているNPOがあります。


(翻訳資料を無料提供させて頂いておりますのは、少しでも改革が前に進むようにとの遺族などの切なる希いからです。翻訳:中村佳世)


写真はフランス人向けに点在するベルギーのインクルーシブ住宅

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