~~ 市民による地域精神保健 ~~ 

- 健康は権利 - (無断転載はお断りします) 中村佳世

【あなたの権利、フランス医療機関利用者へ】

【入院中の人の憲章】

病室に掲示することが義務付けられた患者の権利を翻訳しました。仏保健省のホームページからダウンロード可能で、全科共通で、他に、西葡中英アラビア語版があります。



【『利用者へ あなたの権利 』2006年4月版】


1 各々の医療機関のできる範囲内で、患者が自身の健康をゆだねるための健康施設の選択は、すべての人にとって自由です。公営病院は誰にでもアクセス可能であり、特に困窮者、救急の場合、社会保険に加入していない人、また障害者に対応可能です。


2 医療機関は受け入れや治療、またケアの質を保証します。医療機関は注意深く痛みを和らげ、終末期には特別の注意を払い、一人ひとりに命の尊厳を保証します。


3 患者に提供される情報はアクセス可能で誠実なものでなければなりません。入院中の患者は、自分に関する治療の選択に参加します。

また、信頼できる人を自由に選び参加させることができます。


4 医療行為は、患者の、自由ではっきりした意思表示による同意を得なければ実施することができません。18歳以上の成人は終末期治療についての自分の希望を表明することができます。


5 生物学的な研究に参加する人については、自らの身体やその生成物の一部を使用すること、または提供すること、また治験行為について、特別な同意を前提とします。


6 生物学的な研究に参加することを要請された人には、特に、予想される利益とリスクについて知らせなければなりません。その同意は書面によることとします。また協力を拒否した場合にもその後に受けるケアの質に影響することはありません。


7 法により決められた例外を除き、入院中の人は、退院することによりその人がさらされるリスクを知らされた後は、いつでも退院を選択することができます。


8 入院中の人は尊厳をもって扱われなければならなりません。信仰は尊重されます。自身の世界と静寂は保たれます。


9 個人的な生活の尊重は保証され、個人的、事務上、医療上のまた社会的情報など、その人に関する個人的なプライバシーはすべての人に保証されます。


10 入院中の人(またはその人の法的保証人)はその人の健康面の情報を直接得る権利があります。一定の条件のもとで、これらの権利は死亡の場合にも有効に行使されます。


11 入院中の人は、自分の受けるケアや待遇についての所見を述べることができます。

各々の医療機関には、利用者対応委員会を設け、特に利用者の権利が充分に尊重されているか、質的な責任を負います。

偏見に遭遇したと思われる場合には、医療機関内の責任部署にその不満を説明し、改善を求める声を聴いてもらう権利があり、その抗争を、医療機関内で、そして/または、裁判所に訴えることができます。

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